蜩一句

自作の川柳と絵画と写真のページです

川柳

恙なく咲いた桜を見る 独り

配られるマスクはみ出す二重顎

人恋の過疎は過疎なり自粛風

顎を出すわけにはいかぬこの戦

一丸となるか 地球に角がある

春の雪 じっと我慢の芽に積もる

さておいてコロナどうなる百日目

マスクまでたどりつけない あみだくじ

夢で会う約束をして切る電話

予知能力問われ茶柱苦笑い

後出しの予知能力が覚醒す

明日の無い話をしては夜が明ける

どの窓を開けても見えぬ青い空

取り敢えず過疎の村にも黄信号

マスク越し逢うも切ないコロナ以後

八百万の神に仏にマスク様

虹の橋 叶えられない夢を見る

マスクして十歳若返る期待

見る夢もいつもと違いすぎる春

大船に乗って悪夢にうなされる

正夢になるのはいつも怖い夢

熱いお茶入れて茶柱吹き倒す

竹篦を惑わしている四十肩

干し尾ヒレ付けていただく里土産

働き方改革 言い出しっぺは夢見がち

託すには軽い感じのチョコレート

毎日のポテトサラダで太り出す

あの人に負けじとサラダ盛り上げる

最強の男を泣かす冬薔薇

生きづらい 竹を手本と決めてから